第3回:要免許行為の表示の差し止めを求めるーその1(レベル5)

 

このブログを初めてご覧になられる一般の皆様へ。

皆様にご理解いただきたいのは、このブログで提案してる訴訟を行う目的は、我々鍼灸マッサージ師などの権益確保のためではなく、患者さん、消費者などの国民を守るための訴訟である、ということです。


乳幼児に対する無免許マッサージで死亡事故が起きております(ずんずん運動事件)。
http://www.j-cast.com/tv/2015/10/27248975.html?p=all

 

死亡に至らなくても、整体やカイロなどの無免許施術で健康被害が生じていることが国民生活センターから報告されています。
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20120802_1.html

 

本来、無免許での施術行為は禁止されているのですが、最高裁が昭和35年に、それらの禁止処罰を「人の健康に害を及ぼすおそれのある行為」のみに限定してしまったため、無免許施術が放置される状況を招いています。

 

なので昭和35年の最高裁判例を変えない限り、第2,第3のずんずん運動事件を防げませんし、無免許施術による健康被害も防げません。

 

国民を守るための訴訟であることをご理解いただければと思います。



前回まで

 

1回目:不正競争防止法の概略
2回目:品質誤認惹起表示(優良誤認表示)

 

と解説してきました。

 

2回めの記事で書いたように、この訴訟案は医療免許が必要な行為(要免許行為)の表示をもって、品質誤認惹起表示として広告などの差し止めや賠償請求を行う、というものです。

 

そして要免許行為をどこまで裁判所に認めさせることができるかが一番重要なポイントです。

 

で、レベル別に分け、要免許行為と根拠を示したのが下図になります。

差止請求レベル

 


目指すのはレベル5,つまり腰痛などの傷病の治療や予防を目的にした施術を行うことを、人の健康に害を及ぼす虞の有無に関わらず、要免許行為とすることです。

 

正確に言えば仙台高裁昭和28年(う)375で示された医業類似行為の定義に当てはまる行為を表示させないことです。

 

「疾病の治療又は保健の目的を以て光熱器械、器具その他の物を使用し若しくは応用し又は四肢若しくは精神作用を利用して施術する行為であって他の法令において認められた資格を有する者が、その範囲内でなす診療又は施術でないもの、」換言すれば「疾病の治療又は保健の目的でする行為であって医師、歯科医師、あん摩師、はり師、きゅう師又は柔道整復師等他の法令で正式にその資格を認められた者が、その業務としてする行為でないもの」ということになるのである。

 

つまり

「疾病の治療又は保健の目的を以て光熱器械、器具その他の物を使用し若しくは応用し又は四肢若しくは精神作用を利用して施術する行為」の表示の差し止め、

 

換言すれば


「疾病の治療又は保健の目的でする施術行為」の表示を差し止めるわけです。

 

そのような施術行為は医療免許の所持者にのみ認められる行為、とするわけです。

医師法第17条、あはき法第12条を文字通り解釈すればそうなるのですから。

 

 

ちなみに「保健]は「健康を保つこと」と解説されているのが多いですね。


そのためには昭和35年の最高裁判例の変更が必要となります
「人の健康に害を及ぼすおそれ」の有無に関わらず、医業類似行為は禁止処罰の対象である、と判例を変更するのです。


レベル4なら判例変更ではなく、法律の改正で解釈が変わった、という考えで同様の判例を得ることができますが、将来に禍根を残しかねません。

それはまた次の記事で。


第4回:要免許行為の表示の差し止めを求めるーその2(レベル4)
第5回:要免許行為の表示の差し止めを求めるーその3(レベル1〜3)
第6回:差止請求


コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< May 2019 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

書いた記事数:131 最後に更新した日:2019/05/23

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM